2015HCK北海道オープンキャスティング競技会
2015年 07月 19日
7/18・7/19に旭川市の「カムイの杜運動公園」にて開催。
当日は雨天予報でしたが、朝には雨がやんで一日快晴!
今年の芝は緑の絨毯と表現できるくらいにとても良い状態!
帯広大会に続き、釣り雑誌「FLYFISHER」、「North Anglers」の取材があり、
参加選手達は自然と気合が入ります!
7/19のフライ種目の様子をお伝えします。
◆第1種目(フライ正確度)◆
投擲台は1台。
静寂のなか選手の投擲に全員の視線が集まり、緊張感溢れる瞬間。
会場の特性上、微風が巻いて難しいコンディション。
私の投擲順は4番目。
投擲台に上がり、右足の位置を確認。
試技前に出せるフライライン(T-38)の長さは
「ロッドの長さを超えてはならない」というルールがあり、
ラインの長さを主審に見せてフライを手に持った状態からスタート。
まずはフォルスキャストしながら狙う『ドライフライラウンド』で、
一番最初に狙うターゲットは5個のターゲットの真ん中である3番ターゲット。
3番ターゲットまでの長さがその後全ての基準となる。
その第1投目。
いきなり外す・・・。
これでパーフェクトは消えた。
メジャーリングのミスなのか、左右に外したのかをすぐ判断。
外した3番に続いて1番、4番、2番、5番。全てヒット。
ドライラウンド2順目。今度は3-1-4-2-5と全てヒット。
ドライフライラウンドが終了し、ここまで1ミス。
続いてフォルスキャスト無しで一発で狙う『ウェットフライラウンド』へ。
このとき風はほぼ無風と良い条件。
今度は1-2-3-4-5の順番で狙い、良い感覚で全てヒット。
ウェットラウンド2順目。これも気持ちが切れずに全てヒットし、
TOTALでは一番最初のミスの後はパーフェクトで、95点で終了。
◆フライ正確度の結果
第3位は85ポイントを記録した川村さん。
試技の直前練習ではパーフェクトだったのです・・・。
第2位は90ポイントで実力者の武田君。
優勝は95ポイントで私が頂きました。
◆第2種目(フライ片手投げ距離◆
旭川大会で使用するカムイの杜運動公園は
地形の関係で風が巻き、コート設定にいつも頭を悩ませる。
現在の風と、風予報も考慮しながら2面のコートを設置。
この種目はエアフロ社の『T-38オレンジライン(38g)』という世界基準の
競技専用ラインを使って、フライをできるだけ遠くに投げる遠投種目。
古くから行われているトーナメントキャスティングで最も人気のある種目のひとつ。
それでは2コート同時に競技をスタート!
若干の向かい風条件ながら、46.53mを記録した女性キャスター塩谷明絵さん。
2014年北海道オープンでは51.05mの記録をもつ。
千葉貴彦氏 技術、ポテンシャルともに最高のキャスター。
塩谷英隆氏 近年トーナメントクラスも急激に強くなってきています。
◆フライ片手投げの結果
第3位 48.13mで千葉さん。
第2位 51.67mで塩谷さん。50mオーバーを2本揃えました。
優勝は56.08mで私が頂きました。後半の風が良かったのです。
◆第6種目(フライ両手投げ距離)◆
午前中最後の種目はこれも非常に人気があるダブルハンド。
速いラインスピードと細いループを作る
長いラインの方向付けのため、正確に長い距離ラインを引っ張る。
結果からいきます。
第3位 69.75mで塩谷さん
第2位 69.87mで私
優勝は70.71mで千葉さんでした!
「ライン長15m以上、ライン重量120g以下」という、
トーナメント競技で最もヘビーなタックルを使う豪快な種目。
タイプ4のダブルテーパーラインを17~18mでカットしたシューティングヘッドを
110~120gに自分に合わせて調整してブッ飛ばすような種目です。
・・・という書き方をするとパワーがあったもん勝ちに思われますが、
事実その通りで、フィジカルも非常に重要です。
が!体が小さくてもロッドコントロール、ループコントロールを身に着けることで、
遠くまで飛ばすことができるようになっていくのが競技の大きな魅力です。
競技の世界で長らく活躍されていた杉坂隆久氏や岡田裕師氏のような
体の小さな選手が、同じ競技会に出場していて矢のようなループで
飛距離を出すのを見た時にそれを実感しました。
また、本流や海アメの釣りで使う#12~#13のダブルハンドは
ライン長10~14m、ライン重量35~45g前後。
競技用タックルでシビアなロッドコントロールが身に着いてくると、
釣り用のロッドが手足のように簡単に扱えるようになってきます。
午後からは釣り用タックルを使った種目『フライキャスティングカテゴリー』です。
◆トラウトディスタンス◆
ロッドは9ft以下。
ラインは3M社の#5フローティングライン『エキスパートディスタンス オレンジ』
を使った遠投競技。ラインをカットしたり、繋げるなど加工は一切禁止。
全長120ft(36m)のフルラインを使ってフライをどこまで飛ばせるかという種目。
これも結果からいきます。
第3位 33.53m 千葉さん
第2位 35.92m 私
優勝は川村真吾氏 38.81ms(写真は川村氏のシートラウトディスタンス)
シューティングヘッドではありません。#5のフルフローティングラインでの記録です!
この種目はJCSF(日本キャスティングスポーツ連盟)で昨年からスタートしたばかりですが、
2014年は36m、2015年は5月の帯広大会で37m、そして7月の旭川で38mと
次々と記録が塗り替えられています。
次に39m、そして40m飛ばすのはいったい誰でしょう!?
◆シートラウトディスタンス◆
27g以下のシューティングヘッド(フローティングライン)で、
ラインの直径は2mm以下。
ロッドは10ft以下。
第3位 41.44m 塩谷英隆さん
第2位 42.57m 千葉さん
優勝は43.82mで川村さんでした。#5に続いて2冠!
◆サーモンディスタンス◆
55g以下のシューティングヘッド(フローティングライン)で、
ラインの直径は3mm以下。
ロッドは15ft以下。
第3位 48.32mで塩谷さん
第2位 49.91mで千葉さん
優勝は54.90mで川村さん。3冠達成!
最後の種目です。
◆ダブルハンド #13◆
これは世界で行われている『フライキャスティングカテゴリー』種目
には無い北海道のローカルルールです。
第3位 57.49m 塩谷さん
第2位 57.88m 千葉さん
優勝 61.90m 川村さん 4冠達成!
写真は全部違うんですが、順位が一緒なので同じに見えます・・・。
北海道オープンの記録表はこちら
閉会式&表彰式を終了後は会場を撤収。
全員で運営のお手伝いや片付けを行ってくれています。
みんなで楽しい競技会にしようという気持ちが嬉しいです!
◆次回お知らせ◆
8/22(土)・23(日)
朱鞠内の『2015北海道国際スペイキャスティング競技会』です。
トーナメントクラスは
9/13(日)
『2015秋季恵庭競技会』です。