2021年7月14日、7月15日で日高山脈の幌尻岳に登ってきました。
今回はチロロ林道からヌカビラ岳~北戸蔦別岳~戸蔦別岳~幌尻岳の予定。
梅雨前線が抜けて気温が一気に上がり、猛烈な暑さとの戦い。
初日(7/15)
朝6時頃にチロロ林道にある入林届を記入してゲートを通過。
駐車場には車が10台ほど停まっていました。
準備して6:30にスタート。
ヒグマに注意しなさいという赤い看板が目に入ります。
登山口までは3kmほどのアプローチ。
ヒグマの糞が3カ所ほどありました。
もちろん鈴、ホイッスル、熊撃退スプレーを装備しています。
北電取水施設のある登山口に到着。
ここからしばらくは沢伝いの道を進む。
このような渡渉が7~8回。
尾根の取り付きまであともう少し。ヌカビラ岳が見えてきた。
この地点からの標高差800mほど。
急登から1時間ほどで「トッタの泉」。
水温3℃と非常に冷たくて美味しい水だ。
トッタの泉で5Lの水を補給し、重くなったザックを背負ってさらに登る。
稜線の巨岩地帯が見えてきた。
稜線の手前にある巨岩地帯。
2カ所ほどはしごが掛けられている。
来た道を振り返る。
やっと開けた場所に出た。
日高のリッジな稜線が目に飛び込んできます!
左のあのとんがりは戸蔦別岳。
右奥のピークが目指す幌尻岳。
前方に見えてきた北戸蔦別岳。
予定ではあの山頂にテントを張るつもりだったが・・・。
先にテントを張っている登山者が見えたため、ちょっと手前に設営。
昼ごはん&コーヒータイム。
直射日光で暑さが厳しい。風があればまだマシだが。。。
日高の日没は雲海と夕焼けをプレゼントしてくれました!
2日目(7/15)
予報通りに快晴。今日も暑い。。。
テントの入口を開けるとモルゲンに染まった幌尻岳が見えた。
朝ごはんは尾西の白飯にアマノフーズのフリーズドライカレー。
2日目は5:45にテントを出発。
まず北戸蔦別岳山頂。
すぐに戸蔦別岳に向かいます。
朝の空気と日高の稜線。
戸蔦別岳まではハイマツ漕ぎとちょっとした岩稜地帯のアップダウン。
5年前にも来た戸蔦別岳山頂。
ここまで来ないと見ることができない七つ沼カールが素晴らしい!
この先は初めて足を踏み入れる場所。
まず高度差200mを下ります。ってことは帰りは登ってくるってことです。。。
でもテンションは上がります!
ここを下ってから戸蔦別岳を振り返ってみた。
戻るの大変そう。。。
今度は幌尻の肩への急登。ハイマツがうるさい・・・。
200mの高度差がある「幌尻の肩」の上まで来ました。
振り返るとこのような景色が。
あのピークまでもう後はなだらかな稜線歩き♪
・・・と思ったら、偽ピークでした。
まだもうちょっとあったのですね。
そして8:20。
テントを出発してから2時間35分。
やっと幌尻岳山頂に到着!
山頂では偶然にも4年前に知り合った方とお会いしました!
日高山脈の最高峰からみる日高の山々。
パンを食べたり水分補給しながら山頂での時間を堪能します。
本当に山深い場所です。
9時に山友さんとそのお連れの方と3名で下山を開始。
北戸蔦別岳への登り。
あまりの暑さと疲労で熱中症の症状が出てきていました。
山友さんの同行者が偶然にも救急救命士で、
処置して頂いて20~30分で復活することができました!
下山中、co1600m付近で登山道に一人で横たわっている登山者を見つける。
右足があらぬ方向に曲がって出血し簡易的に包帯が巻かれていた。
別の方が警察に救助要請済みとのこと。
しばらくすると救助ヘリが近くまで来た。
樹林帯の中で見えずらいため、目立つ色のレインウェアを振ってヘリに居場所を知らせる。
救助隊員が2名降下し、無事に要救護者を引き上げてヘリに収容し飛び立っていった。
車に戻った時刻は18:30。
色々なことがあった2日間だったが、来て本当に良かった。
帰ってから見てみると、ハイマツ漕ぎで足にアザが。
疲労や悪天候で過去2回敗退していた幌尻岳。
3回目のチャレンジでようやく登頂できてよかった。