登山 北海道大雪山系旭岳 紅葉の季節 ロープウェイ使わない編
2015年 09月 24日
快適な登山ができる期間も残りあと僅か。
紅葉が美しい季節ということもあり、旭岳に登ってきました!
前日夜は盛り上がっているラグビーのワールドカップを見てしまい、
4時間ほどの睡眠で5時に起床。
前回8/12の旭岳登頂時はくもりの天候で
頂上は濃い霧に包まれて絶景は見れませんでした。
が、今日の天候は晴れ!行くしかないでしょ。
車を走らせて東川町の旭岳温泉街に到着し、7時より登頂開始!
今回はロープウェイを使わずに、自力で下から登ってみます。
北海道新聞社発行の『夏山ガイド②』によれば、
ロープウェイ無しのコースタイムは
登り:4時間20分、下り:2時間50分、往復:7時間10分とのこと。
目指す旭岳の山頂が遙か遠くにかすんで見えている。マジすか・・・。これホントに歩くの??
『天女ヶ原』と呼ばれる平坦な湿地帯には木道が設置されている。
この木道が無いと、相当な確率で登山道を見失うでしょう・・・。
今回、日帰り登山用のザックを新調。Mont・bellの25L。
重量は7kg。(地図、水、食料、レインウェア上下、防寒用の薄手のフリース、カメラ、ヘッドライト等)
とにかく歩きます。
まだ誰も通過していないようで、クモの巣がやたらと顔や手に掛かります。
途中、景色や花の写真を撮ることも楽しい。
登山道は狭く、湿地帯を抜けて進むにつれて勾配がきつくなっていきます。
標高が高いため早朝の体感温度は低く、寒さ対策で長袖を着ていった。
が、歩き始めるとあまりの暑さですぐ半袖になりました。
細かく温度調整し、無駄に汗をかかない事も大切。
美しい紅葉の向こうに旭岳がくっきりと見えてきました。
ロープウェイの終着地である姿見まで、もうあと僅かのところまで来ていることを実感します。
スタートから1時間30分ほどで姿見に到着!
ここから『姿見の池』がある『旭岳石室』まで15分~20分ほど。
旭岳石室の中。緊急時以外の宿泊はできない。
このカットは超有名ですね。(山頂は左側ではなく、右側)
ここからは音を立てて噴煙が上がる地獄谷を左手に見ながら、
小石や岩の多い稜線を登っていきます。
この時期限定。紅葉と緑とのコントラスト。
方向を見失いやすい岩場には、このような黄色のペイントで登山ルートの目印があります。
ようやく8合目。姿見の池から見ると、山頂が近く見えるけど・・・。
遙か遠くに見える忠別ダム。手前に見えるのは旭岳温泉街。
旭岳ロープウェイの駐車場は8割ほど埋まっていたのに登山道では誰にも会わなかった。
観光客の多くはロープウェイで姿見駅まで行って、それから姿見の池を散策する。
この写真をみて実感。
登り始めてから3時間30分経った10:30。ようやく旭岳(2290.9m)に登頂!
今回は晴れていたので、360度のパノラマを堪能してきました!
8/24に御鉢平一周したときのコースも確認できた。
右の山は北海道2番目の高峰『北鎮岳(2,244m)』。
望遠レンズで黒岳(1,984m)を撮影。
山頂にいる登山者や、雲ノ平を歩く登山者を確認できる。
携帯アプリ『GEOGRAPHICA(ジオグラフィカ)』
電波のある場所で自分が行きたい場所(登山ルート)を事前に表示させておけば、
電波の無い場所に行ってもキャッシュを読み込んで地図が表示される!
地図、登山ルート、方角、高度などが表示される。
同じく携帯アプリ『ALTIMETER』
高度、方角、気温、風、日の出日の入り、GPS座標が表示される。
旭岳山頂で使ってみたところ、けっこう精度が高い。
さて。
山頂に到着後、撮影を行ってからお昼ごはんを食べていたところ、
5分も経たないうちに急激に寒くなってきた!
山頂は冷たい風が吹き抜けており、汗をかいた体を急激に冷やしたのだ。
もちろん気温も低い。
標高が上がると気温が下がり、100m上がる毎に0.6℃下がるといわれる。
標高134mにある旭川市の自宅は朝6時で18℃だった。
旭岳(2,290m)との標高差は2,156mで気温が約13℃下がるから、
単純計算で6時の山頂の気温は5℃ということになる。
また、風速1mで体感温度は1℃下がるといわれる。
だから、特に標高が高い場所では風をシャットアウトする
レインウェアやフリースなどの防寒対策が欠かせない。
山頂で30分ほど滞在し、11:00に下山を開始。
小石が多くて勾配がきつい場所は特に注意しながら下る。
石室で小休止し、姿見駅手前の分岐で登山道へ。
帰りも紅葉を満喫しながら歩く。
13:00。無事に旭岳温泉に到着。
コースタイムは、登り:3時間30分、下り:2時間、合計5時間30分。
標高差1,195mの感覚が大体分かった。
水分は2L持っていって、約1.5L消費。1時間あたり250ml。
楽しい時間はあっという間で、旭岳を後にしました。