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北海道の登山とカメラとフライフィッシングのブログ


by y-fukuchin
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2016年登山 大雪山系 ニペソツ山

昨年8月に黒岳に登ったときに山頂で年配の男性に聞いていたニペソツ山の話。
ず~っと登りたいと思っていて、ようやく行ってきました。

R273からニペソツ山の登山道に入る林道。
途中、石狩岳・音更山との分岐を左方向に進み、
さらに数km走って突き当りまでいくと10台ほどの駐車スペースがある。


朝5:10、入山届に記入して登山口をスタート。
濃いガスがかかっていて肌寒かったので、上だけレインウェアを着用した。

いきなり尾根の取り付きで、深い森の中を進む急登。
2016年登山 大雪山系 ニペソツ山_b0187142_2018791.jpg

倒木をくぐったり乗り越えたりしながら、
1時間以上も同じような景色のなかを進んでいるうちに汗だくになりレインウェアを脱ぐ。
この辺りでガスが消え、視界が広がっていた。
2016年登山 大雪山系 ニペソツ山_b0187142_20202515.jpg


それからしばらく進むと突如大岩が現れる。
2016年登山 大雪山系 ニペソツ山_b0187142_2019474.jpg

どこを通過して良いのやら分からず。
やっぱりこの足場の狭い所を無理くり行かねばならないということが分かった。
唯一にして最大の危険ヵ所かも。

これを超えると正面に前天狗を眺めながら、しばらく平坦な「天狗のコル」を進む。
2016年登山 大雪山系 ニペソツ山_b0187142_2021040.jpg

この付近一帯だけ雪渓が多く、暖気で融け出した雪渓水が小川のような流れを作っている。
トレッキングシューズを水没させないように、上手く両足で跨ぎながらよちよちと歩く。
 
前天狗の登りにさしかかると、大きな岩場が続く。
2016年登山 大雪山系 ニペソツ山_b0187142_2021408.jpg

この一帯独特の不思議な世界。
登りきろうかという辺りで、ナキウサギの甲高い鳴き声が響き渡る。
2016年登山 大雪山系 ニペソツ山_b0187142_20224569.jpg

しばらく目を凝らして探すも、どこにも姿を認めることができず。。。

そしてさらに登った時、
突如視界に飛び込んできたニペソツ山の姿!
2016年登山 大雪山系 ニペソツ山_b0187142_20232190.jpg

まさに「ドーーーン!!」という衝撃。
ここに来た皆様が「ニペドーン」とおっしゃる理由が良く分かる。
あの鋭い山頂まで残りあと2.5kmという地点だ。
2016年登山 大雪山系 ニペソツ山_b0187142_2024384.jpg

ここを下りたところから振り返る。
2016年登山 大雪山系 ニペソツ山_b0187142_2026858.jpg

 
そして天狗岳まで進むと、もう目の前に迫るピークへのルートを辿って見ることができる。
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距離にして1km、高低差にして300mほどで山頂。
2016年登山 大雪山系 ニペソツ山_b0187142_20275687.jpg

しばらくは急斜面を下り、そして最後の急登にさしかかる。
前半はハイマツの中をひたすら進む。
2016年登山 大雪山系 ニペソツ山_b0187142_2029164.jpg

後半はガレ場を進む。
2016年登山 大雪山系 ニペソツ山_b0187142_20292854.jpg


登山口をスタートしてから3時間33分。
8:43分に、ニペソツ山(2,013m)の山頂へ!
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晴天で、どの方向をみても眼下には雲海が広がる絶景!
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北方向には石狩岳、音更山。
そしてその左奥に旭岳や大雪山系の山々。
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遠く東方向にはオプタテシケ山をはじめ十勝連峰。
南方向にはウペペサンケ。
2016年登山 大雪山系 ニペソツ山_b0187142_20341838.jpg

とにかく初めて目の当たりにする絶景に感動。
写真を撮ったり、熱いコーヒーを飲みながら昼食を摂り、1時間以上も滞在。
この高度でも多くのツバメが風切り音をたてながら旋回していた。

下山を開始して30分ほど経過したころ、
急に風が強くなってきたと思ったら周囲がガスに包まれてきた。
2016年登山 大雪山系 ニペソツ山_b0187142_20353858.jpg

先ほどまであれだけ晴れて視界が広がっていたのがウソのように、濃い霧が広がってしまった。
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ルートは明確で特に迷う場所はなく、天狗のコル付近まで下りてくるとまた晴天が広がる。
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いつものことだが下りは花の写真を撮りながら下山。
全然名前が分からないながらも、綺麗な花の写真はあとで調べようと思ってまだ調べていない。。。
その中のひとつに「ツクモグサ」というのがあった。
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スムーズに下山でき、12:45頃に車に到着。
ハイドレーションの真水ばかり飲んでいたので、
クーラーボックスでキンキンに冷えていたポカリがやたら美味い!

汗をかいたあとは温泉。地図で見つけていた「幌加温泉 鹿の谷」へ。
その名の通り、到着すると建物のすぐ横にシカがいた!
2016年登山 大雪山系 ニペソツ山_b0187142_20375299.jpg

ちなみにこの温泉、脱衣所こそ男女別ですが、湯船や露天風呂は全て混浴でした。
書いておかないとビックリする・・・。
もちろん男しかいませんでした。
 
 
 
by y-fukuchin | 2016-06-19 20:07 | 登山