登山 2017年11月22日 冬山 十勝岳
2017年 11月 22日
2年前に登山を始めてから冬山だけは絶対に登らないと決めていた。
が、3月と4月の残雪期に見た雪景色の山の美しさがやっぱり忘れられず、
冬の時期もちょこちょこと登ってみようと思うようになった。
早朝のスタートは晴天!
だが風が非常に強くて時間の経過と共にさらに強くなる予報が出ていたので、
早いところ高度を稼いでおきたい。
7時に十勝岳の登山口である望岳台をスタート。
往復タイムは7時間程度を見込む。
ちょうど同時刻にスタートする男性と一緒に出発。
左側のピークは美瑛岳。
スノーシューとポールでスタートしてから1時間で避難小屋。
尾根の夏道ルートではなく、ショートカットするルートを進む。
これを登り切ればグラウンド火口。
高度1,700m付近から来た道を振り返る。
登山口から山頂までの標高差は約1,150mほど。
スノーシューの重さ、装備の重さ、雪に埋まる抵抗。
どれも夏山登山とは違う疲れ方です。
これは「エビノシッポ」。風が非常に強いことを示す自然の造形美。
時間の経過とともに雲が出てきた。急がねば!
登りは意外と寒くない。体力を使って体を動かすので、逆に暑いくらい。
望岳台を出発してから2時間40分。山頂への最後の急登が見える稜線付近から。
左手に見えていた十勝岳山頂はガスの中に消えた。
1,800m付近ではウィンドクラストで雪面はガリガリ。
急斜面に備えてスノーシュー&ポールの装備からアイゼン&ピッケルに切り替え、
ザックもデポしてピークへ急ぐことにした。
これはちょうど良い風除け。
最後の急登にさしかかり、
残り高度差があとわずか200mという地点で黒い雲が急速に広がり
気づくと猛吹雪の中。
もうどっちを向いても何も見えないので、無理せず撤退という意見で一致。
そんなことやっている場合じゃないが、撤退記念撮影♪
エビノシッポが成長してこんなに!
高度を下げると視界が広がってきたが、風の勢いは増すばかり。
下山は地吹雪&突風でできた吹き溜まりを通るハメに。
スノーシューでも股~腰まで埋まる場所も!
下山途中、昼食のために避難小屋に立ち寄った。
温かいコーヒーを飲もうと思ってタイガーのステンレスボトルに入れていた熱湯を注ぐと、
湯気すら立たないくらいに冷えていた・・・。
ご一緒させて頂いた男性のサーモスのお湯はまだ熱かった!用具の性能差だな~。
スタートしてから5時間45分で望岳台に戻ってきた。
ザックのポケットに挿していたペットボトルのスポーツドリンクは見ての通り凍っていた。
累積標高差990m、往復9.0km。
さて、少し休んで次はどこへ行こう。